令和07/01/01作成
令和07/01/07更新
原題:「La estafa se constata: la PCR no detecta el SARS-Cov-2」(HTML)
英訳:「The scam has been confirmed: PCR does not detect SARS-CoV-2」(PDF)
掲載年:2020/11
掲載号:242号
掲載誌:Discovery DSauld
「医療分野における詐欺と虚偽(Frauds and falsehoods in the medical field)」の非公式英訳
https://www.dsalud.com/reportajes/fraudes-y-falsedades-en-el-ambito-medico
PCR検査は、感染の疑いがあるSARS-CoV-2を検出し、Covid-19に起因する症例や 死亡例を診断するための検査であるが、 このPCR検査で使用される遺伝子配列の断片は、ヒトゲノムの数十個の配列そのものと、約100種類の微生物の配列の中に含まれている。 そしてその中には、イニシエーターやプライマー、彼らが「ゲノム」と想定しているものから無作為に取り出した最も広範な断片、さらには「新型コロナウイルス」に特異的であるとされる、いわゆる「標的遺伝子(target genes)」にも含まれている。この検査は無意味であり、これまでに得られたすべての 「陽性 」結果は科学的に無効とさ れるべきで、この旨を被害者たちに知らせるべきである;もし被害者たちが亡くなっているのであれば、その親族に知らせるべきである。ステファン・バスティン(Stephen Bustin)氏は、PCR法の世界的な専門家であるが、ある条件下では誰でも陽性になる可能性があると述べている!
私たちは3月から警告してきた:検出しようとしているウイルスの構成要素を知ることなしに、そのウイルスに対する特定の検査を用意することはできない。そしてその構成要素を知るには、前もってそのウイルスを単離/精製しておく必要がある。その警告後も、我々は次のような証拠を蓄積してきた。まず、誰もSARS-CoV-2を単離していないこと、そしてさらに重要なことは、先月我々が解説した理由により、SARS-CoV-2は決して単離できないということである(我々のウェブサイト[www.dsalud.com]にある報告「病原性ウイルスの存在を証明できるか?(Can you prove that there are pathogenic viruses?)」を読んでいただきたい)。そして、今回の報告では、新しいデータを提供する。そのデータとは、RT-PCR検査は、よく知られているようなSARS-CoV-2を検出しないが、ヒトのRNA断片や多くの微生物のRNA断片を検出するというものである。
我々は、すでにRT-PCRが引き起こす多くの問題について説明してきた。その問題を、WHOやCDCのような組織や政府、またステファン・バスティン博士(Dr. Stephen Bustin)のような高名な国際的専門家も認識している。バスティン氏は、結果を判定する基準の恣意性やサイクル数の選択のいずれもナンセンスであると考えている。それは誰にでも陽性反応が出る可能性があるからである。
この報告書では、我々が行った特別な調査の結果を加える。本調査では、SARS-CoV-2とされるウイルスについて発表されたデータ、WHOが承認したRT-PCR検査で使用されているプロトコル、およびSARS-CoV-2以外の「ヒト・コロナウイルス」に関連するデータを分析した。 そして、その結論は極めて深刻である:7つの 「ヒト・コロナウイルス」はいずれも実際には単離されておらず、それぞれのPCR検査で使用するプライマーの塩基配列も、彼らがゲノムと想定している多数の断片の塩基配列も、すべてヒト・ゲノムのさまざまな領域や、バクテリアや古細菌等のゲノムの中に見つかっているのである: シュワネラ・マリーナ(Shwanella marina)JCM、ダイアリスター・サクシナティフィルス(Dialister succinatiphilus)、ラクトバチルス・ブタ(Lactobacillus porcine)、ラクトバチルス・マニホティボランス(Lactobacillus manihotivorans)、レプトスピラ・サリケイエンシス(Leptospira sarikeiensis)、ビジオニア・エチニ(Bizionia echini)、サンギバクテロイデス・ジャステセニル(Sanguibacteroides justesenil)、バクテロイデス・マッシリエンシス(Bacteroides massiliensis)、ラシヌトリックス・ヴェネルーピス(Lacinutrix venerupis)、モラクセラ・ボビス(Moraxella bovis)、レプトスピラ・サントギロンシアエ(Leptospira saintgironsiae)、ウィノグラドスキエラ・ウンダリアエ(Winogradskyella undariae)、 アセトバクテリウム・プテアレ(Acetobacterium puteale)、クリセオバクテリウム・ヒスパニクム(Chryseobacterium hispanicum)、パエニバチリウス・コレオボランス(Paenibacillius koleovorans)、タミアナ・フチダニボランス(Tamiana fuccidanivorans)、フォンティバシルア・パナシセゲティス(Fontibacillua panacisegetis)、ルバクテリウム・ルーバー(Ru bacter ruber)、スケマニア・ピニフォルミス(Skemania piniformis)、クリセオバクテリウム・シゲンセ(Chryseobacterium shigense)、カロラマトール・ピオテオクラスティカス(Caloramator peoteoclasticus)、セルロシリティカム・ルミニコーラ(Cellulosilyticum ruminicola)、ニトロソプミリウス・エブリエンシス(Nitrosopumilius evryensis)、その他多数。
本調査について順を追って説明したい。我々は、本調査において非常に興味深い結論を導き出したのだ。
これまでに単離されたヒト・コロナウイルスは存在するのか?
4 月の上旬、我々が行った最初の調査で、SARS-CoV-2がいまだに単離されていないことが明らかになった。また、分離されたと主張する人々が過去の「ヒト・コロナウイルス」の「分離株」に依存していたため、我々は彼らが主張する分離株の徹底的な再検討を開始した。具体的には、ヒト・コロナウイルスと疑われる229E(1965年に分離されたと言われている)、OC43(1967年に分離)、SARS-CoV(2003年に分離)、NL63(2004年に分離)、HKU1(2005年に分離)、MERSCoV(2012年に分離)に関する彼らが主張する分離作業を再検討した。そして、以下のような結果が得られた:
コロナウイルス229E
参考文献:ドロシー・ハムレ(Dorothy Hamre)、ジョン・プロックナウ(John Procknow)著,『ヒト呼吸器から分離された新しいウイルス(A new virus isolated from the human respiratory Tract)』,Proceedings of the Society for Experimental Biology and Medicine,121: 1: 190-193. 1966/1/1.
著者らは、分離方法 ー彼らは補体固定(Complement Fixation)と呼んでいるー について説明するために他の文献を参照しているので、我々はその方法に関する参考文献を参照した:
ジャネット・W・ハートリー(Janet W. Hartley)他と共著,『マウス白血病ウイルスPANSの補体固定と組織培養アッセイ(Complement Fixation and tissue culture assay for mouse leukaemia viruses )』,53(5): 931-938,1965/5.
これはすでに使われなくなった方法で、抗原抗体反応を用いてどちらか一方を検出するものである。
我々が扱っている事例では、新型ウイルスと思われる抗原を検出することが目的であったが、すでに説明したように、対象となるウイルスに特異的な抗体が必要であるが、これはウイルスを初めて検出する時にはまだ入手不可能である。
コロナウイルスOC43
参考文献:ポール・リー(Paul Lee)著,『香港におけるヒト・コロナウイルスOC43の分子疫学(Molecular epidemiology of human coronavirus OC43 in Hong Kong)』,微生物学部学位論文,香港大学,2007/8.HKU Scholars Hub.
ウイルス由来のRNAと見なされたものは、如何なる証拠もない培養物から抽出されたものであった。要するに、そのRNAがウイルス由来であるという証拠が全くないのである。使用されたツール -QIAampキット- は、試薬、阻害剤、汚染物質を除去するが、このキットでは特定することが不可能なのである。抽出されたRNAの由来を特定することが、不可能なのである。そして、対照実験も行われていない。その後、PCR法で増幅され、それがウイルスの遺伝情報であるという前提(!)で、配列決定される。最後に著者は、突然変異、組み換え、遺伝子型、分子進化、株などといった専門用語を駆使して推測を展開している。これらの専門用語で語る考察 ー証明されていないー は、「ウイルス」が研究対象であることを示唆している。
SARSコロナウイルス
参考文献:J. S. M. ペリス(J. S. M. Peiris)他と共著,『SARSの原因として考えられるコロナウイルス(Coronavirus as a possible cause of SARS)』,Lancet,361: 1319-25,2003/4.
論文には精製に関する言及は一切ない。ろ過や遠心分離に関する言及さえも一切ない。ただこう述べられているだけである。「2人の患者の鼻咽頭吸引液と肺生検を胎児ザルの肝癌細胞に接種して、ウイルスを分離した。」と。対照実験は行われていない。言及されているのは、「細胞変性効果」のみであり、その効果は、ウイルスに起因するものとされている。既知のウイルスとレトロウイルスを検査対象とするPCR検査を行ったが、何も検出できなかった。そこで最後に、RT-PCR検査を「無作為なイニシエーター」で行い、「起源不明」の配列を検出した。その配列には「コロナウイルス科との弱い相同性」が認められた。次に、彼らはその配列に対してプライマーを設計し、SARS患者から採取した44点の標本を検査したところ、陽性反応を示したのは22点のみであった。
コロナウイルスNL63
参考文献:リエ・ファン・デル・ホック(Lia van der Hock)他と共著,「新型ヒト・コロナウイルスの同定(Identification of a new human coronavirus)」,Nature Medicine,10,2004 /4/4.
著者らは、こう述べている。「分子生物学的ツールを用いた未知の病原体の同定は、困難である。何故ならその標的となる塩基配列が不明であるため、PCRに特異的なイニシエーターを設計することができないからである。」
彼らが使用したのは、VIDISCAと呼ばれる独自に開発したツールである。彼らの主張では、配列に関する予備知識を必要としないというものだ!そんなことが可能なのだろうか?その方法を見てみたい:まず培養液を調製し、「細胞変性効果」が確認されたことからウイルスが存在すると仮定する。この方法で導入された新規性は、「制限酵素(restriction enzymes)」を加えることである。制限酵素とは、核酸分子を特定の位置で切断し、核酸を常に同じ長さにする酵素のことである。この方法では、これらの酵素の作用後に、彼らが同一または非常に近いDNAまたはRNAの断片を多数観察すると、彼らはそれがウイルスに由来すると推論する。宿主ゲノムはランダムに切断さ れているであろう一方で、ウイルスゲノムは大量の複製が存在している。その大量のゲノムの複製(copies)は、ウイルスが複製(replication)されていることから、全て同一であると、彼らは考えるからである。このような推論は正しいのだろうか?当然正しくない!この仮定(ウイルスが存在するという前提の上に追加される)は、考慮していない。つまり、「ウイルス様粒子(virus-like particles)」、「レトロウイルス様粒子(retrovirus-like particles)」、「内在性レトロウイルス(endogenous retroviruses)」、「エクソソーム(exosomes)」、「細胞外(extracellular)」粒子、さらにはミトコンドリアDNAが存在することを考慮していない。否定的に言えば、大量の粒子が存在し、それらの粒子は「ウイルス」のような大量に複製される同様の性質を持っている。それ故に、酵素が切断する時に、大量の同一の複製を生成することによって結果を偽る可能性がある、とVIDISCA技術に関する論文「ウイルス検出と発見のためのVIDISCAライブラリーのバイオインフォマティクスの強化(Enhanced bioinformatic proSling of VIDISCA libraries for virus detection and Discovery)」で認識されている。この論文は、2019年4月2日付の『ウイルス・リサーチ(Virus Research)』誌、263巻に掲載された。その著者 ーコーマック・M・キンセラ(Cormac M. Kinsella)らー は、次のように認識している。「宿主のバックグラウンド核酸からのVIDISCAインサートには、冗長性は期待されない。ただし、"ウイルスのような "特徴を持っている場合は例外である。すなわち、ミトコンドリアDNAのように大量の複製がある場合は除く。」
コロナウイルスHKU1
参考文献:パトリック・C・Y・ウー(Patrick C. Y. Woo)他と共著,『肺炎患者由来の新型コロナウイルス、コロナウイルスHKU1の特性解析と全ゲノム配列(Characterisation and Complete Genome Sequence of a Novel Coronavirus, Coronavirus HKU1, from Patients with Pneumonia)』,Journal of Virology,79,2,2005/1.
信じられないことに、この論文は次の言葉で始まっている:
「呼吸器感染症患者における広範な研究にもかかわらず、かなりの割合の患者において微生物学的原因は特定されていない。RNAは、培養物を精製せずに抽出される。」
そしてコロナウイルス遺伝子を用いたPCRが使用される。配列決定には、彼らは科(families)、ドメイン(domains)、機能的なサイト(functional sites)で組織化された2つのタンパク質データベース(PFAMとINterProScan)を使用している。そして、これらのデータベースは、2つのコンピュータープログラムと組み合わされている。このソフトは、ヌクレオチドがどのように組み合わされるべきかの 「予測」を実行する。本文はこう付け加えている:
「配列を手作業で組み立て、編集し、最終的なウイルスゲノムの配列を作成した。」
またしても対照実験は行われていない。
MERSコロナウイルス
参考記事:アリー・モハメッド・ザキ(Ali Moh Zaki)他と共著,『サウジアラビアの肺炎患者から新型コロナウイルスを分離(Isolation of a Novel Coronavirus from a Man with Pneumonia in Saudi Arabia)』,The New England Journal of Medicine,367:19, 2012/11.
遺伝物質を、培養上清および喀痰サンプルから直接抽出した。抽出には、High Puré Viral Nucleic Acid Kitと呼ばれるツールを使用した。その後、さまざまな既知の微生物を対象に、数種類のPCR法で検査を行った。精製に関する言及はなく、対照実験も行われていない。
つまり、最初のコロナウイルス、《及び、その他多くのウイルスとされていたもの》に対して行われたのは、感染したとされる組織を培養すること《あらゆる「細胞変性効果」の原因は、ウイルスの存在以外にないとされた》であった。そして、何らかのタンパク質を採取し、何ら検証することなく、そのタンパク質を「ウイルス抗原」であるとみなした。更に、これらの「抗原」を培養物から検出すると、「分離」の証拠であると解釈した。あるいは、核酸の断片をウイルスに由来するものだという前提で抽出した。
我々はすでに、本誌の前号に掲載した記事で説明したとおり、ステファン・ランカ博士(Dr. Stefan Lanka)によれば、いわゆる「細胞変性効果」は、実際には培養条件自体が引き起こす効果である。これは、例えば、論文『抗生物質による、表面にDNAが結合した小胞体外小胞(エキソソーム)の放出(Antibiotic-induced release of small extracellular vesicles (exosomes) with surface-associated DNA)』で言及されている。この論文は、2017年8月15日付で『Nature』のウェブサイトに掲載された。アンドレア・ネメト(Andrea Németh)他の共著による執筆である 。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5557920/pdf/41598_2017_Article_8392.pdf
この論文では、in vitroの実験において特定の物質《抗生物質など》を接種すると、培養細胞にストレスを加えることが可能となり、培養細胞が新たな配列を生成すると説明している。その配列は、従来の方法では検出できなかったものである。この現象は、他ならぬバーバラ・マクリントック博士(Dr. Barbara McClintock)により、既に指摘されていた。博士は1983年のノーベル賞受賞講演で、この現象について言及している。その講演は以下のリンクから閲覧できる。
https://www.nobelprize.org/uploads/2018/06/mcclintock-lecture.pdf
要するに、7つのヒトコロナウイルスのうち、実際に単離されたものは1つもないのである。 これらのコロナウイルスの間で共通しない唯一の点は、実験の手順と技術である。これらの手順と技術は、次第に洗練されてきた。今回の事例では、これらの向上が、精度の高さではなく、ごまかしと自己欺瞞の能力の高さを示唆している。そして、その欺瞞が仮想的にSARS-CoV-2を捏造する技術の確立に結実したのである。
そして、コロナウイルスの単離の証拠がないことの明らかな帰結として、このような「コロナウイルス」はいかなる疾病の原因ともなりえないのである。さらに、あらゆる検査《いかなる種類のものであれ》は、これらの「ウイルス」(核酸またはタンパク質)の成分であるという前提に基づいている。このような検査は、完全に「感染症検査」としては不適格である。さらに病気の「診断」としても不適格である。
その他の未回答リクエスト
前号で我々はすでに、幾つかの論文の著者から得られた回答を集めた。それらの論文は、SARS-CoV-2の分離〔isolation〕について言及したものと思われるが、著者らは次のことを認めている。彼らは 「純粋化〔purified〕」していない。これは、暗黙のうちに彼らがこう認めていることを意味する。つまり、ウイルスを単離〔isolated〕していない。そして今、我々はもう1つの証拠のピースを加えようとしている:さまざまな当局《政治および保健》による対応、すなわちSARS-CoV-2の純粋化〔purification〕と単離〔isolation〕に関する各国当局の対応である。
ジェームズ・マクミスキー〔James McCumiskey〕氏《書籍『最新の陰謀:バイオメディカル・パラダイム〔The Latest Conspiracy: The Biomedical Paradigm〕』の著者》によれば、アイルランドの国立ウイルスレファレンス研究所〔National Virus Reference Laboratory〕が、ダブリン大学にこの件に関する情報を求めたところ、回答の手紙にはこう書かれていたそうである。
「要求に対する回答を提供できるような記録を保有していない。」
研究所の法律事務部長〔director of legal services〕は大学への要請を強調し、大学側は次のように回答した:
「大学の立場としては、学術的な議論の資料は情報公開法の対象にはなり得ない。」
研究所〔NVR〕の要求から、彼らはSARS-CoV-2を培養も精製もしていないことがわかる。彼らは 「診断用サンプルからSARS-CoV-2 RNAを検出した 」ことを認めているだけである。
6月22日、専門家グループがボリス・ジョンソン英首相に同様の内容の諮問書を送った。この書簡には、ケビン・コルベット博士、ピアーズ・コービン氏《インペリアル・カレッジ・ロンドン教授》、エンジニアで独立研究者《当時、本誌でインタビューした》であるデビッド・クロウ氏、アンドリュー・カウフマン博士、エジンバラの生物学教授であるロジャー・ワトソン氏、生物学者で化学者のデビッド・ラスニック氏が署名している。しかし、今日に至るまで、彼らは依然として返事を受け取っていない!
もう1件の同様の要請《この件は、カナダ国家研究会議に対するものである》に対し、次のような回答があった:
「当局は、カナダ国家研究会議〔NRC〕の記録を完全に検索することができなかったため、残念ながら、次のことをお知らせします。貴殿の要求にお応えする記録を確認することができませんでした。」
次のことを付記しておきたい。2人のジャーナリストが、同様の要請 《情報公開法に基づく》をカナダ、ニュージーランド、オーストラリア、ドイツ、イギリス、アメリカのさまざまな機関に送っている。9月5日現在、12の機関から回答が来ているが、いずれも同じ内容である:彼らはウイルスを単離したことを示す業務に関する一切の記録を所持していない。詳細と回答は以下のサイトで閲覧できる:
偽ゲノムの起源を探る
我々は次のように自らに問いかける:もし公表された配列が、《主張されているように》新型ウイルスに属するものでないのだとしたら、その配列の出自はどこにあるのだろうか?この質問に答えようと、我々はBasic Local Alignment Search Tool (BLAST)と呼ばれるコンピューター・プログラムを用いて検索を行うことにした。BLASTは配列アラインメント検索ツールで、与えられた配列を米国国立衛生研究所に保存されている全ての配列と比較することができる(公開されており、こちらから参照できる
https://blast.ncbi.nlm.nih.gov/Blast.cgi
)。我々が行ったことを順を追って説明するので、読者は自分自身で検索を繰り返し、結果を確認することができる。
まず、当時WHOのウェブサイトに掲載されていたプロトコルに記載されていたPCRのイニシエーターをすべて集めた。それは以下の通りである:
次に、BLASTにプライマーの塩基配列《検出したい塩基配列の先頭を示すもの(フォワード)と末尾を示すもの(リバース)》を入力する。そうすると、2つのデータベースからプライマーの遺伝子配列を含む塩基配列を検索することができるようになる:このデータベースは、微生物ゲノムのコレクションとヒトゲノムに対応するものである。
いわゆるSARS-COV-2の配列は、ヒトにも多くの微生物にも含まれている!
では、その手順を詳しく見ていくことにする。フランスのプロトコルのイニシエーターを例にとってみる。まずBLASTのウェブサイトにアクセスし、微生物ゲノムデータベースを検索するために「Microbes」を選択し、次ページへ移動した。すると、入力フォームが表示さ れるので、イニシエーターのうちのフォワードの塩基配列を入力する。この例では、フランスのプロトコルの配列《ATGAGCTTAGTCCTGTG》である。ここで、オプションの「Highly similar sequences(類似性の高い塩基配列)」を選択し、「BLAST」キーを押す。数秒後、結果が表示される《そのスクリーンショットを示す(画像1)》。そして、100件の微生物の配列《特にバクテリアと古細菌》が表示される。表示された配列の一致率〔coincidence〕は77%から100%で、同一性の割合〔identity percentage〕は100%であった。
次にホームに戻り、2度目はヒト・ゲノムを検索するために「Human」を選択する。同じ操作を繰り返したところ、数秒後に結果が表示される。再度キャプチャした画面を示す(画像2)。そして、判明したのである。入力した配列がヒトゲノムの74件の配列と一致したのである。一致した配列の一致率は66%から100%であり、同一性の割合は100%であった。
このことは、次のことを示している。このPCRのフォワード側のプライマーの塩基配列は、SARS-CoV-2に特異的であると想定しているにも関わらず、実際にはヒトゲノムの74件の断片と微生物ゲノムの100件の断片に対応しているのである!
次に、この操作をリバース側のプライマー《CTCCCTTTGTGTGT》で繰り返してみたが、結果は同じようなものであった。
これらの配列は非常に短いものであったので《遺伝学的に約20文字またはヌクレオチド》、我々はこの2つのプライマーによって特定される標的配列を用いて、再挑戦することにした。すなわち、SARS-CoV-2ゲノムであると想定している配列の中で、フォワード側のプライマーとリバース側のプライマーの間に挟まれている部分の配列を用いるのである。言うまでもなく、そのためには、我々は「SARS-CoV-2ゲノム」と公式に主張されている塩基配列が必要である。何千もの研究室がそれを分離し、塩基配列を決定したと主張しているが《これは誤った主張である。それは、以前の報告でも説明した》、我々はNational Centre for Biotechnology Informationのウェブサイトを見ることにした:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/NC_045512.2?report=genbank&to=29903
そこで、我々は 「標的配列」 を特定した。それは、「ゲノム」 の12,690位と12,797位の間に位置する108塩基の断片であった。これがそれである:
ATGAGCTTAGTCCTGTTGCACTACGACAGATGTTGTGCCGGTACACAAACTGCTTGCACTGATGACAATGCGTTAGCTTACAACAACAAAGGGAG
これを使って、先に説明した手順を繰り返したところ、また驚くべき結果が得られた。今回もまた、100%の一致率を持つ微生物の配列が100件、そして83%から95%の同一性率〔identity percentage〕を持つヒトゲノムの配列が4件表示されたのだ。今回は一致が低下したが、重要なのは、次のことである。我々は、SARS-CoV-2の「標的配列」と想定される断片を、微生物と我々自身のゲノムのどちらの中においても、引き続き発見しているということである。
本当に驚いたが、我々はさらに一歩踏み込み、あの当時SARS-CoV-2の中で最も特異的と想定していた遺伝子を用いて検証を行った。それに対応するE遺伝子は、エンベロープ蛋白質を生成すると想定されていた。そのE遺伝子は、26,245位から26,472位の間に位置している:
ATGTACTCATTCGTTTCGGAAGAGACAGGTACTACGTTAATAGTTAATAGCGTACTTCTCTTGCTTTCGTGGTATTCTTGCTAGTTACACTAGCCATCCTGCTTCGATTGTGCGTACTGCTGCAATATTGTTAACGTGAGTCTTGTAAAACCTTTACGTTTACTCGTGTTAAAATCTGAATTCTTCTAGAGTTCGATTCTGGTCTAA
我々はすでに説明した手順を繰り返し、その結果はさらに驚くべきものだった。なぜなら、その長さにもかかわらず、100%の同一性を持つさらなる100件の微生物の配列と、80%から100%の同一性を持つヒトゲノムの配列が10件現れたからだ。そして、同様の結果がランダムに選択した断片やN遺伝子でも得られた。そのN遺伝子は、彼らが言うにはSARS-CoV-2のヌクレオカプシドの蛋白質に対応する。
我々は最終的に、S遺伝子で検証することにした。この遺伝子は、構造「スパイク」蛋白質を生成すると言われており、細胞への侵入の鍵となる。この遺伝子は、SARS-CoV-2の最も特異的な遺伝子であると考えられるようになった。この遺伝子は配列がはるかに長いため、《21,563位から25,384位の間に位置する3821塩基》、我々は、その遺伝子の中からランダムに選んだ2つの断片で検証した。最初の断片《TTGGCA AAATTCAAGACTCACTTTC》は、さらに100件の微生物の配列と93件のヒトゲノム配列の中にあることが判明し、2番目の《CTTGCTGCTACTAAATGCAGAGTGT》は、100件の微生物の配列と90件のヒトゲノム配列の中にあることが判明した。
最終的に、は日本のプロトコルのイニシエーターで検証することにした。S遺伝子の標的配列を含んでいる唯一のプロトコルである。読者はもうお分かりだろうが、結果はまたしても同様だった:100件の微生物の配列と、93件のヒトゲノムの配列がヒットした。ヒトゲノムでは、同一性の割合は94.12%から100%だった!
結論
以上、我々が説明してきたことの帰結は明白であり、即座に理解できる: SARS-COV-2を検出する有効な検査は存在しない。抗体検査も抗原検査もRT-PCRも同様である。我々は、想定の遺伝子に基づく検査を含めて考える。これらの遺伝子は、S1またはスパイク蛋白質をコードするとされる。つまり、あらゆる数値、「症例数」、「感染者数」、「発病者数」、「無症状者数」、「COVID-19による死亡者数」は科学的根拠を欠き、すべての「陽性」は偽陽性である。このことは影響を受けた人々に直ちに伝えられるべきであり、責任者は責任を負うべきである。
最後に、次のことを述べておく。WHO自身さえもこれらの検査をあまり信じていないのである。昨年9月11日に発表された文書で、SARS-CoV-2のための実験室ガイドとして出されたものがある。この文書『SARS-CoV-2の診断検査』《この文書は次のサイトで入手できる
https://apps.who.int/iris/rest/bitstreams/1302661/retrieve
》を読むと、文字通り5ページにこう書かれている:
「可能な限り、活動性感染が疑われる場合は、RT-PCRのような核酸増幅検査(NAAT)で検査すべきである。NAAT検査はSARS-CoV-2ゲノムを標的とすべきであるが、SARS-CoV-1の世界的流通〔global circulation〕は知られていないので、サルベコウイルス(SARS-CoV-1とSARS-Cov-2を含む少なくとも5種類のヒトと動物のコロナウイルスを含むと推定される)の塩基配列も妥当な標的である。」
つまり、WHOはSARS-CoV-2を検出するために非特異的配列を使用することに同意している。
それだけでない。なぜなら、マニュアルは後にこう述べているからである。
「最適な診断は、NAAT検査で構成される。この検査は、SARS-CoV-2の少なくとも2つのゲノム非依存性標的〔genome-independent targets〕で構成される;しかしながら、感染が広まっている地域では、単純な単一標的アルゴリズムが使用できる。」
WHOのマニュアルには、こう書かれている。
「1回以上の陰性結果は、必ずしもSARS-CoV-2感染を否定するものではない。要因はいくつかある。感染者に陰性をもたらす要因は、サンプルの質が悪い、サンプルの採取が遅い、取り扱いが不十分である、あるいは検査に固有の技術的理由、例えばウイルスの変異やPCRの阻害などである。」
自分たちの判断で行動するために、裁判官たちは何を待っているのだろうか?
ジーザス・ガルシア・ブランカ〔Jesus Garcia Blanca〕
注:著者は、ファン・ペドロ・アパリシオ・アルカラス〔Juan Pedro Aparicio Alcaraz〕に心から感謝する。科学論文検索における彼の忍耐強く細心の共同作業と、BLASTを用いた退屈な作業に従事してくれたことに。
このレポートは、次のサイトに掲載されている。