「仮想ウイルスとは」でも述べましたが、ウイルスには大きく分けて以下の2つ分類できます。
これらのウイルスは、サイズも形も重さもほぼ同じなので見分けがつきません。
実は米国CDCも2004年に、コ口ナウイルスはヒト細胞由来の粒子と誤認している可能性がある、と警告しています。
この論文の重要な部分を引用します。
コロナウイルス粒子は、コーティングされた小胞、多胞体、ペリクロマチン顆粒、糖衣体、細胞突起など、細胞内で日常的に見られる非ウイルス性の構造体と形態的に混同されることがある(29)。したがって、臨床検体を検査する際には、慎重な姿勢で臨むことが望まれる。
2020年には、新型コロナウイルスとヒト細胞由来の粒子とが見分けがつかないと主張する論文も出ました。
この論文の重要な部分を引用します。
SARS-CoV-2ウイルス粒子を模倣した丸い小胞の細胞内集団を生成できる天然の模倣物質の可能性は数多く挙げられるが、中でもエンドサイトーシス小胞や、エクソソームを含む微小胞体などのエンドソームコンパートメント成分が有力である。
あるいは、ウイルス様封入体は、細胞表面に放出される前のエクソソームを含む微小胞体である可能性もある。エクソソームは、エンドソーム区画内で、微小胞体内の腔内小胞として形成され、最終的には細胞膜と融合して放出される(21)。ポドサイトを含め、尿路空間に接する腎臓のほぼすべての部位でエクソソームが形成される(22)。最近、アルブミンのトランスサイトーシスのモデルが提案された。アルブミンはまずポドサイトの毛細血管側でエンドサイトーシスされ、続いてポドサイトの先端膜を通って、尿中に検出されるエクソソームの中にエキソサイトーシスされる(16)。これらのエクソソームがポドサイト由来であることは、ポドカリキシンなどのポドサイト細胞体に典型的なタンパク質の存在によって確認されている(16)。このことからも、タンパク尿を呈するCOVID-19患者において、ポドサイト内の細胞質小胞の数が増加していることが考えられ、これらがビリオンであるとの誤った推測がなされる可能性がある。個々のエクソソームの大きさは様々であるが、一般的には30~150nmであり(21)、SARSコロナウイルスで報告されている大きさの範囲内に収まっている(9)。実際、コロナウイルス粒子と正常な細胞成分が混同される可能性があることは、2003年のSARS発生の原因となったSARS-CoVについて、米国疾病対策予防センター(CDC)が行った詳細な超微細構造の研究で明らかになっている(9)。著者らは、臨床検体の場合、ウイルス抗原の免疫電子顕微鏡検査や超微細構造のウイルスRNA in situ ハイブリダイゼーションによって、封入体のウイルス性を確認すべきであると提言している(9)。
この「ウイルス様粒子」の落とし穴についての認識は、1970年代にさかのぼる。様々な種類の癌細胞や体液中に超微細なウイルス粒子を発見したとする研究が盛んに行われた後、食細胞液胞、微小胞状体、細胞外分解物などの正常な細胞成分がウイルス粒子であると誤認される可能性が強調されたのである(23)。このように、CDC(9)や以前の著者(15,23)の見解を支持し、免疫電子顕微鏡やin situ ハイブリダイゼーションによって組織内にウイルスタンパク質やRNAが確認されない限り、超微細構造画像をSARS-CoV-2の組織感染の証拠として使用することに注意を喚起したい。
繰り返すようですが、外因性ウイルスと内因性ウイルスはサイズ、形、重さがほぼ同じなので、遠心分離器にかけても、同じバンドに入ってしまうため分けることができません。
分けるために様々な工夫がされているようですが、未だに有効は手法が見つかっていないようです。
以上のことから、「外因性ウイルスと内因性ウイルスは同じものである。」という仮説を立てることができると考えます。
当研究所では、この仮説を検証するための実験等はできませんが、この仮説が正しいという考えのもと、様々な仮想化技術について考察していきます。