ベシャンか?パストゥールか?

題 名:「BÉCHAMP OR PASTEUR? - A LOST CHAPTER IN THE HISTORY OF BIOLOGY」(PDF)

 

著 者:Ethel Douglas Hume 

 

掲載年:1923年

 

ISBN-10:0-9802976-0-5
ISBN-13:978-0-9802976-0-7

 

 

出版社: CreateSpace Independent Publishing Platform

 

 


目次

第1部

パストゥール:盗作者、詐欺師-病原体説の崩壊

第2部

「ベシャンか?パストゥールか?-生物学史の失われた一章」


「もし、もう一度人生をやり直せるとしたら、私は細菌が病変組織という本来の生息場所を求めていることを証明することに人生を捧げたい。細菌が病変組織の原因であるということではなく。」

ルドルフ・ヴィルヒョー

「何も失わず、何も生み出さず......すべてが変容する。死の獲物となるものは何もない。すべては生の獲物である。」

アントワーヌ・ベシャン

「特異的な病気の教義は、現在医学界を支配しているような、弱く、無教養で、不安定な心の壮大な避難所である。特定の病気があるのではなく、特定の病態があるのだ。」

フローレンス・ナイチンゲール


出版社からの注記

この本には、出版以来数十年間、散発的にしか入手できなかった2冊の本の新版が収録されている。

R. ピアソンの『パストゥール:盗作者、詐欺師』(原題:Pasteur: Plagiarist, Imposter)は1942年に出版されたもので、ルイ・パストゥールとアントワーヌ・ベシャン、そして二人が終生共有した問題だらけの関係の背景を簡潔に紹介している。

ピアソンの著作が、しばしば複雑な話題を扱う貴重な入門書であるのに対して、エセル・ダグラス・ヒュームの広範かつ十分な資料による『ベシャンか?パストゥールか?生物学史の失われた一章(原題:Béchamp or Pasteur?A Lost Chapter in the History of Biology)』 は、主な証拠資料となるものである。この本は、ベシャンとパスツールの主な論争点を、科学的あるいは歴史的な精査を満足させるに十分な深さで取り上げており、可能な限り、出典資料や裏付けとなる証拠への詳細な参照を含んでいる。ヒューム女史の本には、事実上、どの主張も文書化されている-もっと多くの資料にアクセスするには、フランス語が読めて、原典にアクセスする必要がある。

読者はすぐに、ピアソン氏もヒューム氏もパストゥールや パストゥールの 「科学」を支持しているわけではないことがわかるだろう。二人とも、医学的・科学的な大いなる詐欺を暴くことに貢献したいと公言しているのである。 今回の彼らの著作の出版は、その意図に完全に共感するものである。

両書の本文は、20世紀前半に使用された言葉のスタイルが許す限りにおいて、より読みやすくすることを意図して、内容よりもスタイルの方を重視して、全面的に再編集された。最終的な仕上がりが向上したことを願うし、著者もそれを認めてくれるだろうと思っている。また、彼らならそうするだろうと信じている。

私はいずれ、ベシャンと多形性に関する現代的な著作を集めて出版するつもりである。このようなプロジェクトに資料提供などで関わりたい研究者は、ウェブサイト(www.bechamp.org)を通じて連絡を取っていただきたい。

デイヴィッド・メジャー

dminoz@bechamp.org

2006年11月