令和3年4月21日、ドイツの微生物学者である、ステファン・ランカ博士はウイルス分離培養試験の対照実験を行いました。
即ち、ウイルスを接種しないで分離培養試験の操作を行ったのです。
前述の通り、細胞変性効果の原因がウイルス以外にも考えられるので対照実験を行い、ウイルス以外の原因で細胞変性効果が起きないことを確認しておく必要がありますが、ランカ博士によればウイルス学の世界では、分離培養試験の対照実験は行われたことがないとのことです。
当研究所は実験施設を持ち合わせておりませんから、対照実験をしたいのですができません。
そこで山形県衛生研究所に対照実験の依頼をしました。
ですが、拒否されました。
山形県知事宛に公開質問状という形で対照実験を依頼しました。
これも断られました。
ちなみに回答が公開質問状の前日の日付になっていていますが、これは「県民の声」で対照実験の依頼をしていたので、それに対する回答です。
上記の公開質問状の回答は、これに同じということで頂けませんでした。
この時は、対照実験を「依頼」したわけですが、感染研のマニュアルが科学的に意味をなさないことが分かった今、今度は審査請求をしなければなりません。
何故なら、分離報告によって県民はウイルスが存在しているを思い込まされているのであって、不要な感染症対策や、ワクチン接種で、人権を侵害され、生活を奪われ、健康や命の危険に晒されたからです。
この責任は県にも当然あるわけですから、分離方法が科学的に問題ないことを県民に示すべきです。
さて話を戻しましょう。
ランカ博士は過去に誰もしてこなった対照実験を行いました。
その中身を見ていきましょう。
当該の雑誌は「WISSENSCHAFFTPLUS Ausgabe 2/2021」です。
この雑誌の52ページにその論文が掲載されています。
この雑誌は有料(700円くらい)なので、全文は紹介できませんが、押さえておきたいところを簡単に説明します。
詳細は是非、雑誌を購入して堪能してください。
▶ヒト上皮細胞を培養する
▶上記培養細胞を4つのグループに分けます
▶ウイルス培養結果
4つのグループそれぞれにウイルスを接種することなく、異なる条件で培養を続けた結果、次のような画像が得られました。
▶考察
栄養豊富な培地を使用した対照群1,及びDMEM+FCS濃度が10%の対照群2では、細胞変性効果が見られませんでした。その一方で、FCS濃度を1%にした飢餓群1及び飢餓群2はどちらとも細胞変性効果が見られました。
繰り返しますが、これは対照実験です。ですから、ウイルスは一切接種されておりません。この実験から分かるように、ウイルスを接種しなくても細胞変性効果が起こることが分かります。ステファン・ランカ博士の対照実験では、抗生物質の量を増やしているので、細胞変性効果の原因は、FCS濃度を下げたことによる栄養分欠乏だけでなく、抗生物質の毒性の可能性も考えられます。どちらにせよ、ウイルス以外の原因で細胞変性効果が起こることが明らかになったのです。
と偉そうに結論付けましたが、「1-6 ウイルス培養について」で述べたように、細胞培養の研究分野では当たり前の話です。ただ、細胞培養の研究者が今まで黙っていただけの話です。
感染研の分離マニュアルの分離方法からも分かるように、この分離培養試験における仮想化テクニックはまるで手品のようです。観客に「ウイルスを接種した」と意識させておいて、こっそりFCS濃度を下げる。そして細胞変性効果が起こることを観客に披露して、その原因がウイルスだと観客に思い込ませる。何とも姑息な手口だと思いますが、このような手法が誰にも指摘されずに堂々と科学として扱われていたのです。それも驚きです。