ベシャンか?パストゥールか?

第1部

パストゥール:盗作者、詐欺師-病原体説の崩壊



6.パストゥールはやっぱり偽物だった: 消毒

パストゥール氏の同時代の研究者の多くは、彼がベシャン氏の研究を剽窃していることを知っていたに違いないが、世間の目や王族との関係だけでなく、ラテュード博士の言う『アカデミーや公的機関』との関係も含めて、パストゥール氏が自身の威光を誇示することによって、彼らは沈黙を強いられたり、パストゥール氏の脅迫的な手口によって報道させないようにされたりしたのである。

エセル・ヒューム氏は、第8章で示すように、彼の狂犬病治療と炭疽菌血清が同様に甚大な失敗と詐欺であったことを明らかにし、パストゥール氏側の他の剽窃についても論じているが、ここでこれらの事柄のすべてに触れる必要はないように思われる。我々は、この先パストゥール氏の署名が記載されたあらゆる彼の声明を永久に疑うに足る、無能と詐欺の証拠を十分に見てきた――しかし、調べる価値のある彼の仕事がもう一つある。

ここで述べてきた出来事の数年後、アメリカ人医師M.L.レヴァーソン博士がニューヨークでベシャン教授の著作を発見し、ある重要な点においてパストゥール氏よりも先を行っていることにすぐに気づいた。彼はフランスに行き、ベシャン教授に会い、彼から盗作の話を聞いた。その後、彼はベシャン氏の研究を世に知らしめるために多大な貢献をした。

彼は、一般にパストゥール氏の功績と信じられている発見のほとんどについて、ベシャン氏が優越していることをアメリカで最初に認めた一人であり、1911年5月25日にロンドンのクラリッジズ・ホテルで行われた『盗作者パスツール』と題する講演の中で、ベシャン氏の主張が優越していることを簡潔に概説し、パスツール氏が重要な論文を故意に捏造したと非難した!

その一部を紹介する:

「ベシャン氏の発見、そしてベシャン氏の共同研究者の発見をパストゥール氏が盗用していた。それは、パストゥール氏の生涯と仕事全体を通して言える。結晶学に関して言えば、パストゥール氏独自のものであったかどうかはわからない。私はパストゥール氏のその部分については調査していないし、興味もない。

これらの盗用の中には、明確に証明できるものもあるが、やや複雑なものがあり、この論文では説明しきれない;しかし、パストゥール氏が蚕を襲う病気の原因のひとつを発見したと主張するものがあり、これはフランス語が読めれば誰でも検証できる。それは次のようなものである。」

そして、第5章で我々が扱った資料のいくつかを説明した後、彼は次のように続けた:

「しかし、科学者であるとされるパストゥール氏に関しては、もっと重大で驚くべき告発がある。

科学的はったり

当時の「科学者たち」がどれだけ易々と彼の与太話を受け入れたかを知るのに、価値のない膨大な回顧録(Annales de Chimie et de Physique第3集、Vol.LVIIIに掲載)の381ページに、砂糖、アンモニア塩、リン酸塩で形成された培地での酵母の生産と題されたセクションがある。

この論文の本当の目的は、認めてはいないが、アルブミノイドを含まない発酵体を発酵培地で初めて生成したのはベシャン氏ではなく彼であると信じさせることであった。

しかし、手記に書かれている実験とされるものは偽物である――純粋に、単純に偽物である。 そのセクションに書かれている条件下では、酵母は生成できないのである!私の話を聞いてくださる方々、あるいは生化学に関する知識のある医師なら、パストゥール氏の回顧録のこの部分を注意深く読む労力を惜しまなければ、酵母がそのように生産されるはずがないことを彼は自ずから理解できたであろうし、記述されたとおりの実験を再現することによって、それを証明することができたであろうことが、読める。

さて、私が正しいと仮定して、この手記が何を証明しているかに注目してほしい。それは、パストゥール氏が生化学にあまりに無知であったために、酵母をそのように生成することができると信じていたか、あるいは、医学界が自分に対して無知であることを確信していたために、ハッタリをかますことができると信じていたことの証明である。この最後の信念において、彼はひとまず正しかった。私がパストゥール氏の無知と不誠実さを暴露したことで、彼のすべての研究が真剣に見直されることを願うばかりである。

パストゥール氏が自分の功績として認めている防腐に関する説を発見し、解説したのはベシャン氏である。発酵に関する研究の中で、パストゥール氏はリスター卿(当時はリスター外科医)からの手紙を掲載したのだが、その手紙には、リスター卿は消毒の原理をパストゥール氏から学んだと書かれていた。リスター卿を真実の紳士として受け入れることに加えて、私はこの貴族の発言を疑わないが、その発言を受け入れるもう一つの理由を説明する。

リスター氏の失敗

リスター氏が彼の消毒法による手術を開始したとき、手術はおおむね成功したが、数日後、彼の患者はカルボリック酸や水銀中毒で倒れたことから、「手術は成功したが、患者は死んだ」というおぞましい医療ジョークが使われるようになった。

リスター氏は非常に熟練した外科医であり、観察力も優れていたと私は信じるが、自分の手術の技術は、その発見の根拠となった原理を理解することなく盗用した人物の教えに基づいて確立されたものであった。当然のことながら、リスター氏は大量のカルボリック酸を使用しており、これを開いた傷口に当てたり、患者が呼吸したりすると致命的であった。

しかし、彼の注意深い観察のおかげで、彼は使用するカルボン酸や 塩化水銀の量を徐々に減らしていき、ついには「手術は成功し、患者は生きていた」ところまで到達したのである。彼が消毒の原理に関する知識を、その発見者であるベシャン氏(彼はカルボン酸をごく少量しか使用しないように警告していた)から得ていたのであれば、最初からそうでなっていたであろう。しかし、なぜ使用量をこれほど制限しなければならないのか知らなかった盗作者パストゥール氏から得ていたため、患者が亡くなったのである。

今述べた概要から、30年以上もの間、公的な医学が神として崇めてきたこの人物の無知を、ある程度ご理解いただけるだろう。しかし、これは災いのほんの一部に過ぎない。この30~40年間、治療学は進歩するどころか、外科以外の医学は恐ろしく後退し、今日の医学界は、私の判断では、その歴史上かつてないほど劣化した状態にある。

最初はこの声明に反発するだろうが、いくつかの事実が、常識のある人なら誰でも、この声明が真実であることを証明してくれるだろう」。

予防接種の危険性

過去の医学の実践を論じ、ジェンナー氏やパストゥール氏の時代以来、「現代の努力は病気を治すことである」と述べた後、彼は予防接種についてこう述べている:

「J.ガース・ウィルキンソン博士が見事に指摘したように、薬物が口から投与されると、消化管を進む過程で、薬物はすべての経路に渡って連綿と続く化学実験室に遭遇する。薬物は、そこで分析され、合成され、排泄のために有害物質が処理され、最終的に排泄されるか、あるいは胃から排出されるか、あるいは解毒剤によって打ち消される。

しかし、自然の鎧である皮膚が侵され、薬剤が皮膚の下に挿入されると、自然の防御線は裏をかかれ、薬剤の作用を妨げたり防いだりすることはほとんどできなくなる。たとえそれがどんなに有害であろうとも、あるいは致命的であろうともである。世界中のすべての医師は、その作用を予見することも、阻止することもできない。

純粋な水でさえ、血液の流れに注入されると、猛烈な猛毒として作用することが知られている。そうであることが分かっている毒物を注射することは、現在、生体解剖学者の間で流行している空想的な方法であれ、その他の方法であれ、どれほど危険であろうか。このような単純な考察から、予防注射は、教育された医師が他に救命の見込みがないと判断するような、極めて危険な場合にのみ許容される不正医療とみなされるべきである。

病原体説愛好家

このような予防接種を法律で個人に強制することは、想像しうる最悪の暴虐のひとつであり、それを執行する役人の命に代えても抵抗すべきである。英語圏の人々は、歴史上最も正当な反乱のひとつを率いたワット・タイラー氏の歴史を学ぶことによって、自由の理想を新たにする必要がある。彼は、当時のロンドン市長に裏切られ殺害されたが、彼の事例はすべての子供たちに模範として示されるべきである...。

病気に関する病原体説の全構造は、証明されていないだけでなく、証明することもできない仮定の上に成り立っているものであり、その多くは真実とは正反対のものであることを証明できる。 これらの証明されていない仮定のうち基本的なものは、現在の形ではすべてパストゥールによる功績であるが、いわゆる感染症や伝染病はすべて病原体によって引き起こされるという仮説である。それぞれの病気には固有の病原体があり、これらの病原体は物事の始まりから空気中に存在しており、健康なときには身体はこれらの病原体の病原菌を遮断しているが、生命力が低下すると身体は病原体の侵入を受けやすくなるというものである。」

私は、レヴァーソン博士の次の発言に心から同意する。

「このような予防接種を法律で個人に強制することは、想像しうる最悪の暴虐のひとつであり、それを執行する役人の命に代えても抵抗すべきである。」

言葉は強烈だが、まったくその通りだ!

オックスフォード大学のF・W・ニューマン教授は次のように述べている:

「健康な人間の身体に対して、議会は公衆衛生を口実にいかなる攻撃権も持たない;健康な幼児の身体に対してはなおさらである。完全な健康を禁じることは、貞操や禁酒を禁じるのと同様に、専制的な邪悪である。法の制定者がその権利を持つことはできない。そのような法律は、耐えがたい略奪であり、抵抗の権利を生み出すものである」。

そして、ブラックストーン氏は次のように言う:

「肉体を傷つけ、良心を侵害するといった人間を拘束する法律は存在しない。」

ユニオン・パシフィック鉄道対ボッツフォードの裁判で、合衆国最高裁判所は次のように述べている:

「…コモン・ローにおいて、明確かつ疑いの余地のない法の権威による場合を除き、他者からのあらゆる拘束や干渉から解放され、自己の人格を所有、管理する各個人の権利ほど神聖視され、注意深く守られている権利はない。

クーリー判事の言葉を借りれば:

個人の権利は、完全に免責される権利、つまり、干渉を受けない権利と言うことができる」(Cooley on Torts 29)。

人の不可侵性は、殴打と同様に、強制的な脱衣によっても侵害される。誰であれ、特に女性であれ、合法的な権限なしに、身体を裸にすること、あるいは見知らぬ他人の手に触れさせるように強制することは、侮辱であり、暴行であり、不法行為である。」(141 U.S. 250)。

1903年、ニューヨーク控訴裁判所のウッドワード判事は、ヴィーマイスター事件で次のように述べている:

「立法府がいかなる人に対しても予防接種を強制する権利は憲法上存在しないことは認めることができる。」(84 N.Y. Supp. 712)

1910年、ニューヨーク州コロンビア郡の最高裁判所で、ル・ブーフ判事はボリンジャー事件の第2回公判で陪審員に次のように指示した:

「強制的なワクチン接種が原因でここに存在したと主張される暴行は、つまり、それがこの男性の意思に反したものであるならば、あなた方が考慮しなければならないものであると、私はあなた方に申し上げた。その理由は以下の通りである。この男性は、法の目から見れば、あなたや私、そしてこの法廷にいる私たち全員と同じように干渉を受けない権利がある。私たちは皆、人身の自由に対する権利を持っており、その人身の自由が違法に侵されることはない。これは偉大な権利である。私たちが持つ最も重要な権利のひとつである」。

これらの裁判資料からの引用は、誰にでもアメリカ医師会(A.M.A.)の膿噴出装置(訳者註:予防接種の意か?)から自分や家族を守る権利があることを明確に示していると信じる。

60年以上前、英国の有名な医師チャールズ・クレイトン博士は、『ジェンナーと予防接種』(1879年)の中で次のように述べている:

「反ワクチン主義者たちは、グロテスクな迷信の底を打ち砕いた。」

しかし、それは復活を遂げ、さらなる「打ち砕き」が必要である。

医師たちは、生物学的製剤の使用などという儲かる行為を進んで手放そうとはしないのだから、両親や一般市民は、この血液中毒を止めるために何かをしなければならない。では何ができるのか?

私は、ある少女がワクチン接種(あるいは「予防接種」)を受けて学校に行くと、すぐに「漏出性心臓弁膜症」を発症し、約2年後に「心臓病」で亡くなったのを見たことがある。まだ10歳にもなっていなかった。彼女の両親も、同級生も、教師も、そして関係した医師でさえも、ワクチン接種や予防接種と心臓弁膜症との間に関連性があるとは思っていなかったことは、私には信じられない――しかし、関連性はあったのである――私のパンフレット『いわゆる生物学的製剤が心臓病の新形態を創り出した(原題:The So-called Biologicals have Created a New Form of Heart Disease)』を参照されたい。

そして毎年何千人もの死者が出ている。私たちはそれを止めるために何をしようとしているのか?

人類の全歴史において、人類がこれまでに経験した暴政に対する唯一の適切な解決策は、暴君を打倒することであった;そして、アメリカ医師会とその取り巻きは、長年にわたり、腐敗した動物性膿の生物学的製剤を売ろうとする努力において、明らかに暴政を働いてきた。 もしこのような強制、強要、あるいは強制的な法律による、あらゆる種類の生物学的製剤や いわゆる『検査』の使用を強要するような取り組みがさらに推し進められれば、大変なことになると私は信じている。

本書で示すように、根底にある「病原体説」は詐欺であり、それに基づくものもすべて詐欺である。そして、法によって禁じられるべきである。これらの腐敗した動物性膿の調合物の使用がいかに巨大な詐欺であるかが一般大衆に完全に理解されれば、自分の子供にワクチン接種、予防接種、「検査」をしようとする膿医者を射殺しても、刑務所にぶち込まれることもなくなるだろう。

感染症を抑制する安全な方法については、さらに詳しく説明する。

さらにレヴァーソン博士は、病気は老廃物を排除しようとする自然の営みであり、病的な組織は不適切な生活によるものである、と述べている;そして、十分な新鮮な空気、最高の衛生状態、日常生活で使用するのに体操着のような非常に質素な衣服、そして食事の科学的研究を提案している;彼は過食が「膨大な数の病的状態」を引き起こすと考えている。

これらのアイデアはすべて、血清学で得られるよりも間違いなく健康と長寿につながるだろう。

リーヴァーソン博士が、自分の暴露によってパストゥールの研究が本格的に見直されること、そしてそれが生化学を理解した人によって行われることへの期待を表明してから、すでに30年以上が経過している。

私は、彼と同じように、アロパシーの精神がこのような重要な役割を果たすことはできないと感じている!